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ユーカリの風の中で
詞曲[ NAOKO ]
[ お尋ね者 消えて半世紀 ]
20年程前、新聞の動物紀行シリーズでタスマニアタイガーを知りました。
タイトルのとおり、彼らは絶滅したといわれています。顔はオオカミ、背中に虎縞、尻尾はカンガルーというゴチャマゼ感のあるユーモラスな
姿、と思いきや、有袋類の肉食獣なのです。
森の中でばったり会いたくない存在ですが、いまや彼らは幻の動物として私の妄想のなかに現れるのです。
飼犬のような懐かしい眼差しをして・・・
梢に花咲く 朝の森の中で
うごめく毛糸の玉みたいな子供らが生まれた
巣穴の近くで 木々は夕べの雨を
身震いして払い落とす柔らかな滝にして
ユーカリ色に風は染まって吹く ここは
タスマニアタイガー あなたの故郷
たった百年前のユーカリの風の森
木々の腕から 草原に降り立つ
この道はやがて草の波に洗われて消える
空を往きながら 雲が落とす影は
所々で草を食べる羊を鷲掴む
ユーカリ色の風が吹き渡って Here I am
タスマニアタイガー あなたに会う為に
時空を超えてきた旅人なのです
Wind of Eucalypt is blowin'
Wind of Eucalypt is blowin'
Here you were タスマニアタイガー
枯れ色の丘に坐り
あなたを待ってるの 懐かしい友のように
Here you were タスマニアタイガー
幻と呼ばれて 今もさ迷ってる
孤独な魂
タスマニアタイガー
今も待っているの あなたを
In my sight in my mind in my life